静岡県後期高齢者医療広域連合は1日、静岡市清水区の治療院が往療料を水増しするなどし約6600万円を不正請求していたと発表した。
同広域連合にかかる不正請求として過去最高額という。経営者に不正受領額の返還を求めるとともに、静岡県警に刑事告訴する方針。
発表によると、同治療院は2011年7月から15年8月にかけ、患者宅を訪問施術した際に距離に応じて加算される往療料について、距離算定が長くなるよう申請書に虚偽の記載をしていた。はり・きゅうのみの有資格者がマッサージ施術も行っていたほか、施術回数の水増し申請もあった。
不正請求は患者550人分、延べ1万1939回で、不正受領額は6678万1540円に上る。
経営者は事実関係を認めているという。
原田英之広域連合長は「誠に遺憾。療養費の支給についてはチェック体制を強化し、不正請求の把握と防止に努めたい」とコメントした。
(出典先:静岡新聞社)