2010/3/1
国家資格の柔道整復師を養成する静岡医療学園専門学校(静岡市駿河区、赤羽勝雄(あかばね・かつお)校長)が2004~07年度にかけ、講師資格のない約10人に授業を担当させていたことが8日までに、厚生労働省東海北陸厚生局の調査で分かった。
同厚生局は週内にも立ち入り調査して詳しく調べる。卒業生約145人に補講が必要で、約150~500時間に上る見通しという。
同厚生局によると、同校では無資格の講師が解剖学や一般臨床医学などを教えていた。補講の必要な約145人のうち、多くは国家試験に合格し、すでに働いているとみられる。同厚生局は補講を受けることで、卒業生の資格取り消しはしないとしている。
同校では08年7月、無資格講師1人が一般臨床医学の授業をしていたことが発覚。厚生労働省が在校生103人に1人当たり約35時間の補講をするよう指導した際、「ほかにもある」との情報があり、調査していた。